この世にないものをつくる、魅力と可能性を感じて。 KDDIテクノロジーが担う、重要な役割とは?

個性豊かなKTEC社員にスポットを当てるKTEC TIMES。今回は、代表取締役会長の尾﨑高士さんの記事をお届けします。尾﨑会長がこれまで携わってきた分野や今注目している新たな技術、KTECが挑むミッションについてお聞きしました。
代表取締役会長 尾﨑高士さん
1962年生まれ。電気メーカーにて携帯電話の企画に携わり、その後、KDDI株式会社にて携帯電話の開発を数多く担当。2012年プロダクト企画部長、2017年購買本部長を経て2024年にKDDIテクノロジーの代表取締役会長に就任。
純粋なものづくりから、時代をつくるものづくりへ
―尾﨑会長は、2024年にKDDIテクノロジー(以下、KTEC)の代表取締役会長に就任される前は、どのようなお仕事を経験してきたのでしょうか。
私はもともと電気メーカーにいて、30代に入った頃からは携帯電話の企画に携わっていました。その頃はまだガラケーでしたけど、個人が携帯電話を持ち始めた時代。物づくりを通じて、世の中がこれまでよりもパーソナルになり、これからも大きく変化していく兆しみたいなものを感じていたんです。
そんな変革期の2000年、NTTドコモさんが10年先を見据えて「ドコモ2010年ビジョン」を打ち出しました。それは、携帯電話がモバイルマルチメディアとして進化していくであろう、未来予想図。それらは25年が経った今、限りなく近い形で実現しているものも多く、そのダイナミックなアイデアには、当時非常に大きな衝撃を受けました。
私は、日本のものづくりが世の中を変えることができるはず、と希望を持ってメーカーに就職しましたが、ものづくりがインターネットの普及と共に強い情報技術の上に乗るものになってしまった感覚がありました。
これからの世の中を変えることができるのは、どのような業界なのだろうとあらためて考えたときに興味を持ったのは、より人の暮らしの近くにある「通信」という分野。そして、39歳でKDDI株式会社に転職をしたんです。
―KDDIへの転職後は、さまざまな開発事業に携わっていらしたとか。
はい、KDDI入社以降は長くプロダクト部門で端末の企画開発をしていました。
ひとつの製品に対して、企画、営業、デザイン、開発など、さまざまなものを一連の流れで管理する責任者として「プロダクトマネージャー」というポジションができたタイミング。メーカーでの経験を活かせると思い、思い切って手を挙げました。
当初担当していたのが、「INFOBAR」というシリーズです。デザイン的にもインパクトがあったこの画期的な製品は、キャリアだったからこそ実現できたものでした。この後、ガラケーからスマホへと携帯電話の主流が変わっていく様を、開発を通じて目の当たりにしてきました。
20年近く端末の開発をした後は、1年間社長補佐として社長の近くで経営を学びました。その後、5年間は購買本部を経験し、これまでの端末の開発とは異なる分野の経験も多く経験しました。
そして、auのショッピングサイトを運営する「au コマース&ライフ」の代表取締役社長を経て、KTECに来たのは2024年です。
エンジニアがのびのび活躍できる土壌を守りたい
―今まで、さまざまなご経験がある尾﨑さんが感じた、KTECに対する第一印象はどのようなものだったのでしょうか。
まずは、若さを感じました。社員のみなさんが非常にのびのびとして、和気あいあいと開発をしているのが印象深かったですね。
社内の雰囲気やものづくりに向き合う意欲みたいなものは、私がちょうど入社した頃のKDDIを彷彿とさせる感じもあったんです。KDDIも今では社員数がかなり増えましたが、今よりはもっとコンパクトな会社だったので、今のKTECに近い雰囲気がありました。
KTECは技術者中心の会社で、ほとんどがリモートワーク。オフィス自体に人は少ないのですが、オンラインでは常にコミュニケーションを取っているようですし、年に1回開催されるテックカンファレンスでは、ほとんど全員が足を運びますし、部署単位でコミュニケーションを取る場を作り、リアルに会った仲間たちと情報交換を楽しんでいる姿も目にします。
リモートメインでも、社員同士のコミュニケーションが円滑に行われているというのは、チームがうまく回っている証拠だと思います。
ここに来てまだ1年半ですが、その間にもチームをまとめる部長たちが成長しているのを感じています。この会社では、部長といっても40歳前後。非常に若いんですよね。それぞれに技術力も発揮しながら、同時にマネジメント力もぐっと向上したのが見ていてわかります。若い人たちがチームを引っ張っているのは、とてもいいですよね。
―尾﨑さんから見て、KTECで活躍できるのはどのような人材だと思いますか?
今は、終身雇用の時代ではありません。ある意味、個人には厳しい時代とも言えます。
しかし、少し見方を変えれば、自分を成長し続けられる時代になったとも言えるかもしれません。
だから、転職するなとは言いません。KTECをステップアップの場として捉えてもいいですし、これまで積み上げた経験を生かすための場としてもいいと思います。
技術を自分で磨き、得意分野を存分に発揮してもらえたらいいなと思いますし、そのために私たちは、そういうことができる土壌を常に保てるようにしていきたいと思います。
もちろんスキルもあった方がいいですが、ひとりでなんでもできる必要はないと思っています。そのためのチームですから。全員が “大谷選手” じゃなくていいんですよ(笑)。
KTECで活躍できるのがどういう人材かというと……「生きる力を持っている人」なのかな。そういう意欲やマインドを持つ人が多いと、この会社はますますおもしろくなると思うんです。
KTECの人と技術で挑む、「具現化」という重要な役割
―これまでさまざまな時代の変化を見てきた尾﨑さんですが、これからのテクノロジーの変化をどのように見ていますか。
テクノロジーは、ますます進んでいくと思います。例えば人の五感に関するものを遠隔で共有できるような技術や、場所に関係なく空中に映像を映し出せるような技術は、遠くない未来に実現すると、私は思っています。
また、脳波や神経信号を読み取り、機械の操作につなげる「ブレインマシーンインターフェイス(BMI)」にも、個人的にとても興味があります。身体が不自由な方やお年寄りの行動を支えることができると思いますし、それが人の役に立ったり、暮らしをよくしたりする可能性を秘めていると思うからです。
そのようなイノベーションが起こりつづける世界で、最新技術に触れながら携わることができるKTECでの仕事は、きっとおもしろいと思いますし、できることは無限にあると思います。ITが進化すればするほど、同時にセキュリティやコンプライアンスの強化も重要になりますが、それもまたエンジニアの腕の見せ所ではないでしょうか。
技術の進化はスピーディーですから、もちろん勉強しなくてはならないこともありますが、そうやって著しく変わっていく世界の中で開発に携わることは、とても魅力的だと思いますね。
―KTECは、常に変化し続ける世界で、新しいものに触れ、まだないものを生み出す可能性も大きいということですね。
KTECはKDDIのグループ会社ですから、将来のビジョンは共有していますし、タッグを組むことも多くあります。現在KDDIは、通信だけではなく付加価値をつけたさまざまなサービス提供をしていますが、その中で弊社の一番の役割は、「具現化」だと思います。
具現化するには“技術”が必要ですし、それを開発する“人”が必要です。いかにしてアイデアを実現するか。そこにこそ、開発者の創造性と技術力が生きてきます。そういう意味で、KTECは非常に重要なポジションを担っていると言っても過言ではありません。
そして、チームとしてももっと成長することができた先で、KTECの技術が海を越えるということも十分あり得ると思いますよ。
そのためには、働きやすい環境づくりも重要なので、会社も力を入れています。リモートワークやスーパーフレックス、また評価制度もその一環ですが、そういう取り組みの成果は、エンゲージメントの数字や離職率が物語ってくれています。
この会社には、技術を楽しみ、高めることができる土壌が整っていると自負しています。
自分の技術を試したい、挑戦してみたいという人には、チャンスも多いと思いますよ。
―ありがとうございました!
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