畑ちがいの仕事に奮闘する中、将来を完全に見失った… KTECで思い出した、知識を活かし技術を追い求めるよろこび
個性豊かなKTEC社員にスポットを当てるKTEC TIMES。今回は、中途採用にて入社し、さまざまなデバイスの開発を担当している奥本孝明さんの記事を2回にわたってお届けします。
後編では、転職を意識したきっかけやKTECに興味を持った理由、現在の働きやすさについて、お話をうかがいました。

開発6部 奥本孝明さん
2022年4月に中途採用にて入社。
STBデバイスの開発とプロジェクトマネジメントを担当。
サッカーが好きで、海外の試合もできる限りチェックする。
一度離れたことで自覚した、ハードウェア開発への情熱
―KTEC入社前は、どのような仕事をされていましたか。
大学卒業後に勤めたのは、電子機器メーカーでした。ハードウェアの開発をしたいと思って入社し、配属されたのは携帯電話の開発をする部署。ここで、物理的に小さいものを開発するおもしろさを知りました。しかし、数年経った頃にそのメーカーが携帯電話を作るのをやめたことをきっかけに、1度目の転職をしました。
2社目はさまざまな通信サービスを提供する企業。当時は自社でIoT製品を開発していたのでその担当として入社したのですが、6年ほど経った頃に開発をストップすることになり、部署移動によって法人インターネットプロバイダの販売企画をする部署の配属になったのです。今までのキャリアとは、全く異なる仕事でした。
そこから数年は、慣れない分野にも挑戦しながら奮闘していたのですが、売っているものがサービスなので手元に残りませんし、海外とのやりとりもなかったので、時折どうしてもハードウェアの開発のおもしろさを思い出してしまって、いつまで今の仕事を続けるのだろうと考えはじめるようになったんです。

―フィールドを離れたことによって、開発が好きだったと再確認したんですね。
はい、そうですね。
IoT製品の開発していた頃の元上司とは頻繁に連絡を取っていたのですが、彼が2021年くらいからKTECに出向していました。そして、会うたびに案件の内容には触れずとも、「今担当している開発が大変で」とか「海外にも行くんだけど」なんて、KTECでの仕事の話してくるんです。私が開発に未練があることも察していたでしょうから、遠回しに誘ってくれていたのだと思います。
そして、一度、彼がKTECに呼んでくれて、作っているものを見せてくれたのですが、その製品を手に取った時に、携帯電話の開発に出会った時のわくわくした気持ちを思い出したんです。そして、やっぱりこういうものが作りたい、と強く思って転職を現実的に考えるようになりました。
実は、ドローンを作っている会社からも声をかけてもらって、一度会社におじゃましたのですが、開発したものを見せてもらったら、ダイニングテーブルくらいサイズ。小さいものに心惹かれる性分なので、それが私には大きすぎると感じてしまって。KTECで仕事をする方が、働いているイメージができたんです

エンジニアを尊重する社風に、迷いも消えた
―入社当初、KTECはどんな印象でしたか。
前職の元上司から、「KTECはエンジニアっぽい会社」と聞いていましたが、入社してその意味がよくわかりました。
いい意味で暗いんですよ(笑)。陰気とかそういうことではなくて、黙々と仕事をすることが許されているというか。技術をずっと追いかけられる会社だなと思って、嬉しくなりました。
―転職前に抱えていた違和感は解消されましたか。
はい、未来に対しての迷いがなくなりました。
今思えば、前職の最後の2年が自分にとってはとてもストレスフルだったので、あと20年を考えた時に「できないな」と思いましたが、KTECでなら「できる」と即答できます。
ちなみに、入社したその日に、ある打ち合わせに参加したのですが、そこでは、知っている単語しか出てきませんし、内容の理解も含めて戸惑うことは一切ありませんでした。その時に、これまでの知識や経験を完全に活かせると確信しましたし、自分のいるべき場所はここだ、とあらためて思いました。
例えるなら、10年間サッカーをやってきて、途中でラグビーに転向したけれど、再びサッカーボールを蹴ったら、自分がやりたいのはこれだったんだ! と思えた、みたいな感じでしょうか。

よく知る分野でも、まだまだ日々の学びがある
―KTECで挑戦できたことや成長を実感できたことはありますか。
前職では自社製品しか経験がなかったので、KTECで初めてクライアントがいる案件を経験しました。クライアントが何を求めているのか、どのような考えを持っているのかなどのヒアリングも、できるだけ丁寧に、一歩踏み込んで聞けるように意識しています。
また、中国などベンダーとのやりとりは前職でも経験があったので、そこは率先して役に立てたらと思っているところですが、クライアントがいることで、より細かいところまで情報を吸い上げたり、より緻密に調整をしたりする必要があることを知りました。
クライアントに対しても、工場に対しても、誠意と丁寧さを忘れずに接したいと思っています。長く経験してきたフィールドですが、仕事の仕方という意味では、今も日々新しい学びを得て、それを経験として大切に積み上げています。

―現在の働き方や働きやすさはいかがですか。
現在は、週1回の出社でチームのミーティングやハードウェアの確認や検証などをしていますが、それ以外はリモートで仕事をしています。集中して仕事をしたいときは一人の方が捗るので、リモートを継続してもらっていることが、働きやすさに繋がっています。
また、サッカーのW杯などで夜中に試合を観たい時には、稼働時間を柔軟に調整できるのも助かります。仕事と好きなこと、どちらかを犠牲にすることなく、バランスよく働くことができる環境は、とてもありがたいです。
この先も長くここで働くことができると思えるのは、仕事の内容もありますが、エンジニアを尊重する社風と働きやすさを日頃から感じているからなんです。
―ありがとうございました!
<奥本さんのインタビュー前編はこちら>

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